Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

ボルドー銘菓カヌレ専門店 BAILLARDRAN(バイヤルドラン)

みなさん、夏休みに入られましたか?うなぎ、召し上がっていますか?パリにも老舗の鰻屋さんあるんですよ〜〜。

さてパリ。寒くて、夏がすぎてしまったかのようです。10月初めの秋風みたい。バカンスで、パリジャンは太陽を求めて旅立ってしまいました。5週間の休暇が法律で義務付けられているこの国。8月最終週まで、パリはすっからかんのもぬけのカラで、アメリカーンな英語がどこからか聞こえる・・・観光客しかいません。行政から医療まで、何もかもが、5週間停滞します。

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バカンス中は、「起きて、食べて、太陽浴びて、本読んで、寝る」をひたすら5週間、一箇所で繰り返すのだそうです。日本人たるわたくしみたいに「せっかくここまできたんだから、あれも見なきゃ、ここも行かなきゃ」とはならないらしいです。徹底して「何もしない」、これが、残り9ヶ月を過ごし、働く秘訣だそうでーーー説得されてみると、人間の理にかなっているような気もしますよね。

kotorioがお送りする夏休み特別編。平日ですがフライングアップしちゃいます♪フランスの南西部、ボルドーへと、私たちも美味しいものを探しに旅立つことにしませんか?

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バター大国フランス ブルターニュのCMとドキュメンタリー

農業大国フランス、年間消費量は1人8キロ、つまりフランス人は1ヶ月で日本人の1年分のバターを消費していることになります。お肉も魚もバター&バター。

朝から晩までバター&バター。バターのないところでは生きていけません。

隣国イタリアのオリーブオイルも、マーガリンも彼らはノン!バターの種類のなんとまあ豊富なこと・・・チーズとどっちが多いかなぁ。

フランスのバター売り場と牛さんたちの出てくる5分程度のフランステレビの映像です。

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北フランスのブルターニュは国内で最もバターの生産が盛んな地域です。温暖な気候に加え雨量もあるので、牧場の草が育ち、酪農に適しているそうです。

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バターの価格は日本と比べてはるかに安く、以前ブログでもエシレ、ボルディエ等をご紹介致しました。「Beurre de baratte」と書かれているものはたいてい品質保証AOC/AOPを取得しています。

例えばその代表格でもある「エシレ」を一個かうと、庶民派価格のプレジデント社のバターが2つは買える計算になりますね。それぞれの好みや、用途によって、何種類も冷蔵庫に常備しているフランス家庭も少なくありません。

こちらはプレジデント社の30秒のテレビCMです。パリの超高級ホテル「ル・ブリストル」のレストラン「エピキュール」のシェフとして有名な3つ星ーーいや、人間国宝級?のエリック・フレション氏が登場しています。

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それにしても、フランスのCM、食品や料理以外でも、3つ星シェフって、よく登場していますよねぇ。美食大国、彼らのお墨付きで購買意欲も高まるというシステム?

以下にご紹介する「プレジデント」、少々高めですが、Paysan Breton(ペイザン・ブルトン)というメーカーのCMはとってもみせ上手ですね。「ブルターニュの農民」という意味で、素敵な農村風景、美味しそうにバターを食べるフランス人の横顔が上手に切り取られています。30秒ずつの、5本シリーズですが、つい全部見てしまいます。

 

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お次は、フランス5(フランス国営放送)による、50分間のバターと酪農家のドキュメンタリー番組です。ここからは長くなりますので、お時間の有る方のみどうぞ。

2014年に放映されたもので、先ほどのエリックシェフもご登場。フランス語がわからなくても、ブルターニュの景色やバターの生産過程、実際のスーパーの様子や研究結果など豊富な資料が揃っていて、バター好きさんは、眺めているだけでも楽しいですよ。

価格と添加物の関係、また偽造バターの問題など、少々シリアスな社会的側面にも切り込んで、番組制作をしているなぁ、という印象です。

フランス語を勉強中の方は、ディクテや聞き取りにもよい教材になります。訛りもなくノーマルスピードの、綺麗な発音です。

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フランス人の魂の伴侶とも言うべきバター、皆さんもどうぞレストランでのその一皿、隠されたバターの味に注目してみてください。

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《今日のひとこと》フランスの地方農家やアソシエーションでは、よくチーズやバター作りの体験会が催され、子供から大人まで参加しています。エシレやボルディエといった一流バターがお土産として人気ですが、夏休み、お時間の許す方は、こうした手作りバターに挑戦してみるのもよい想い出になるかもしれませんね。

フランス人の隠れた定番料理「タブレ」は夏にぴったり♪

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フランスの隠れたパスタ料理「タブレ」ご存知ですか?

見た目にも彩り豊かで、お野菜たっぷり。最近ではランチパックもあったりして、働く人にも、またお家でも心強い、なんとフランス人定番のパスタ料理なんですって!

どうです、このさっぱり感。夏に良さげではないですか?冷やし中華的な、そうめん的な、冷製パスタ的な何かがそこにありますよね?

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQ7cpEINBils9iByhrU6vBPGVZ5wg_6qM2GV_liFt9-eD0PcaW5_Q う〜ん。涼しげ。切った野菜やハーブとお湯で蒸らしたクスクスを、レモン汁や塩で味付けするだけ。一人暮らしのあなたでも簡単にできちゃう。爽やかなハーブ、サッパリとした味つけはこの季節、はまること間違いなしです。

レシピはこちら。

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クスクスは茹でる手間がなく短時間でできますから、忙しい時にもオススメです。
◇材料
・クスクス …… 1/2カップ ・熱湯 …… 1/2カップ ・オリーブオイル …… 少々

・トマト …… 1個 ・キュウリ …… 1本 ・とうがらし …… 1本
・赤玉ねぎ …… 1/2個 ・パクチー …… 1束

・レモン汁 …… 大さじ2 ・オリーブオイル …… 大さじ2 ・塩 …… 少々
◇作り方
1.ボウルにクスクス、熱湯、オリーブオイルを加えかき混ぜ、5分蒸らします。

2. 玉ねぎとキュウリはみじん切り、トマトは角切りにしていきます。パクチーは軽く刻んで、とうがらしは輪切りに。

3. 切った材料を全てボウル入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩で味付けをし、かき混ぜるだけ!

具材をアレンジしてみることで、バリエーションが広がりますよ。
◇バジルを使って
食べる直前にトマトとちぎったバジルを合わせます。

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◇ソラマメを使って
ソラマメを塩ゆでし、キヌア、グリンピースと合わせて。ソラマメの薄皮を剥いておくと上品な味わいに仕上がります。グリーンで見た目にも鮮やかですよね。

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◇ドライフルーツ

甘みとボリュームが欲しい時はドライフルーツを加えるのもアリ。

◇困った時のパセリ頼み
イタリアンパセリ、トマト、玉ねぎをみじん切りにし、レモン、オリーブオイル、塩胡椒で味付けすれば最強です。完璧なサラダとしてお召し上がりいただけます。

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQl84cp-ZWzvGo8EicBTbBJpnrq2jEiyzwkvaT82JbwQiLS4-swってすみません、こんな「タブレセット」も売っているんです・・・超お手軽です。


野菜やハーブがたっぷり入った「タブレ」はビタミンもたっぷり。もとはイスラエルのお料理で、国際的に波及したそうです。皆さんもどうぞお試し下さい。

本日は革命記念日ーーー14 juillet Français

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今日はオスカル様の命日・・・・じゃなかった、「革命記念日」ーーフランスでは「キャトールズ・ジュイエ>7月14日のそのまんまフランス語読み)といいます。お正月と、クリスマスと、お誕生日が一気にやってきたような感じです。トランプさんは昨日到着されました。フランステレビの実況をYouTubeで見ている3連休のkotorioです。

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/736x/3b/7d/b8/3b7db8f805e9278e1872dfab0684149d--la-bastille-happy-bastille-day.jpg  今日は1日、催しで満載です。

◇ 軍事パレード Défilé des troupes militaires 
朝10時、大統領を乗せた戦車が出発しますよ〜〜

陸軍士官学校や海軍兵学校の生徒、陸海空軍の部隊、消防士たちがシャンゼリゼ通りからコンコルド広場までをパレードする大目玉イベントです。約2時間、正午まで続きます。昨日は予行演習が行われていたようです。

10時半からは、シャンゼリゼ上空で戦闘機デモ飛行も行われます。昨年は女性のパイロットの方が大きく取り上げられていました。マクロン大統領の初パレード、シャンゼリゼは大混乱が予想されます。

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・パレード中は非常に混み合います。スリの一番の稼ぎどきが今日。泣く目に会いたくない方は、今日のシャンゼリゼ観光はちょっと控えた方がいいかも。凱旋門は、午前中休館です。
・この軍事パレードはフランスのテレビ中継されてます(TF1=1チャンネルとFrance 2=2チャンネル)シャンゼリゼに行ったら、人の頭しか見えませんよ〜〜!!ネット(YouTubeのフランステレビのlive中継)もオススメです。

◇ コンサート Concert 
エッフェル塔近くのシャン・ド・マルスで行われる、フランス国立管弦楽団の恒例クラシックコンサートです。21:15〜22:45。夏時間なので、まだ明るいですよ。有名なフランスオペラ歌手も登場したり、びっくりすることがあります。無料です。

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◇花火 Feu d’artifice 
23時から。シャン・ド・マルスで、35分間花火が打ち上げられます。パリが2024年五輪開催候補地ということもあって、市の公式サイトによると、今年のテーマは「オリンピック」だそうです。メトロの駅周辺は非常に混雑して、大変な押し合いへし合いになります。家にたどり着くのは朝方に・・・という方も少なくないです。

7月14日、何か見よう、出かけようと思ったら、相当の気力、体力勝負です!!

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ダンスブログでも昨年記載いたしましたが、この日はパリオペラ座のバスティーユ・昼公演に限って、一年に一度、無料になります。と言っても、何ヶ月も前からその専用の会員になって「無料のチケット」をゲットしておかなくてはなりません。

これ、以外とフランス人でも知らないんです。去年、4年目にして初めてゲットできた筆者は、ドキドキしながらバスティーユ会場へ向かいました。とそこには・・・2重、3重に会場の外を取り巻くチケットを求める人の大波が・・・。

バレエ公演だったのですが、開演と共に、オケが「ラ・マルセイエーズ」を演奏し始め、びっくり。観客は「とーぜんよ」とでも言わんばかりの顔で総立ち、胸に手をあて、ある人は小さく口ずさみ、ある人は目を閉じ聞き入り・・・私も慌てて起立したのですが聴いているうち、不意に涙が溢れそうになり(なぜかはわかりません)その後、一体なんの演目だったのかまるで覚えていません(笑)

ああ、、15時、、、そろそろ「バスティーユに白旗がぁ〜〜〜」のころかなあ、などと妄想しておりました。すみません、マニアックなネタで・・・・。

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/originals/4d/c1/d1/4dc1d1593188eb2db7265f1074de4185.jpg  今週末、おうちにいらっしゃる方は、夏らしいブルーベリー・レアチーズケーキ作りはいかがでしょう。トップには、トリコロールのリボンを結んで、ほら。よく似合うでしょう?

皆様、暑さに負けず、どうぞ素敵な週末をお過ごしください!

番外編・今週のオススメーー映画「ボンジュール、アン」

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ソフィア・コッポラのお母様でもあり、コッポラ一家を支えてきたエレノア・コッポラさん。初めて長編映画監督、及び脚本にチャレンジした映画『ボンジュール、アン』が7月7日(金)七夕に日本で公開されます。「フランスを舞台にしたアメリカ映画」、従って、全編英語です(笑)。

6月には、エレノア監督と主演のダイアン・レインさんが日本公開に先駆けて来日され、東京の試写会で舞台挨拶を行ったようですね。

仕事ばかりで家庭には無頓着な夫を持つ女性が主人公。子育ても落ち着き、人生の一区切りを迎える頃、思いがけずパリへの旅を通して、人生の喜びや幸せを新たに発見します。

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お話は、エレノア・コッポラさん自身の体験がもとになっているとのことです。

主演のダイアン・レイン、こういう役をやらせたらうまいですよね〜。年輪を重ねてきた大人の女性としての内面から滲み出るなんとも言えない雰囲気。

さらに。この映画で注目すべきは、南仏からパリへかけての、美味しい食卓シーンの数々、ワイン、コート・ダジュールの美しい景色と世界遺跡。フランスのバカンスの魅力が凝縮された爽やかさです。

カンヌからパリへ、あなたもこの夏一緒に映画でおしゃれでグルマンな旅をしてみませんか?

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《あらすじ》

アン(ダイアン・レイン)はまさに人生の岐路真っ只中。映画プロデューサーの夫(アレック・ボールドウィン)は、仕事では大成功を収めても、妻や家庭には無関心。

ある日、アンは夫の仕事仲間(アルノー・ヴィアール)と、カンヌからパリへ車で向かうことになります。たった7時間のドライブのはずが、美しい景色、素晴らしい食事とワインに彩られ、ユーモアいっぱいの、自身の再確認の過程になりはじめーーー。

アン役に『運命の女』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、ダイアン・レイン。俳優のみならず監督・脚本家としてもフランスで活躍しているアルノー・ヴィアール、舞台・映画・テレビと幅広く活躍するアレック・ボールドウィンなど。

 

映画『ボンジュール、アン』

監督・脚本:エレノア・コッポラ

出演:ダイアン・レインアルノー・ヴィアールアレック・ボールドウィン
「Paris can wait」2016年・アメリカ・92分 :2017年7月7日(金)より

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パリ、かの有名な「トゥール・ダルジャン」にパン屋さんが!

かの有名なレストラン、日本の皇太子様も訪れたという「la Tour d’Argent」 

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ーーーのあるセーヌ河岸並びに、そのパン屋さん、Boulanger de la Tour(ブーランジェ・ドゥ・ラ・トゥール)が、オープンしたそうです!

世界に名だたる超高級レストランのブーランジェリーとなれば、お値段も五つ星並み?

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行ってみたら、思いっきりご近所パンのお値段。庶民には嬉しい味方です!!

併設の工房で焼かれ、運ばれてくる焼きたてパンのいい香りが漂います。

バゲット・ドゥ・ラ・トゥール、クロワッサンはともに1ユーロコイン一枚、とうもろこしパンは2,30ユーロ。種類も豊富で、さらにこの界隈はパン屋さんが少なく、なにより、地元パリジャンが喜んでいるとのこと。

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もちろんパティスリー部門も充実していて、フランは2,50ユーロ、ミルフィーユ5,20ユーロ、エクレア、マドレーヌ、フィナンシェなど、絵に描いたようなフランスの定番・伝統お菓子がこの価格で。

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シェフはTV 料理番組が生んだスター、先週ご紹介したシリル・シニャック氏のもと修行した、アレクシー・ブルジョさん、25歳という若さ。素材への敬意を忘れず「食べる人を喜ばせるパン焼き」がモットーだそうです。

トゥール・ダルジャンのトレードマークといえば・・・「鴨」

http://the-indexe.com/wp-content/uploads/2017/05/le-boulanger-de-la-tour-paris-148465519696.jpgですよね!

パンを抱えた愛らしいダックのイラストバッグも販売されていました。

ケーキを買った時に箱に結ばれるリボンにまで!

Paris : la Tour d’Argent se lance dans la boulangerie - Le Parisien

f:id:kotorio:20170212150520p:plain Boulanger de la Tour

15-17quai de la Tournelle 75005 Paris  01 43 54 23 31 7:00~20:00

《今日のひとこと》鴨リボン欲しさに、ママにケーキをおねだり・・・したいカモ?

オートクチュールのパティスリー「ヤン・クヴリール」さん

年頭のフィガロ紙ガレットデロワ特集でもランクイン。パリメディア大注目の新星イケメンパティシエ、Yann Couvreur ヤン・クヴルールさん(発音はクブルーに近い)。

一言でいうと、彼はパティスリーをオートクチュール化。「華麗なるストリートフード」として実現させた若き王子なのです。

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パリのパティスリーでは、サロン・ド・テ併設のお店もありますが、既にガラスケースに並んだケーキを菓子である事がほどんど。

クリームやジェラートを多用した壊れやすいものは、テイクアウトを前提にする故に控えめになってしまいます。また注文してから作られるケーキや、レストランのように盛りつけがなされる事もありません。

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そこへ新風を巻き込んだのが、レストラン出身ならではの発想を持つヤン氏。

今年33歳の若さですが、その華々しい経歴の数といったら。le Park Hyatt Paris Vendôme、l’Eden Roc,le Burgundy、Prince de Gallesなどの5つ星、あるいはパラスホテルのレストランでキャリアを構築してきました。

「パラス系パティシエ」などと評する記者もいるほどで、実力のほどは充分。

2016年5月、満を持して、10区ゴンクール駅前に自身のパティスリーをオープン。

いわゆる高級ブティックやジュエリーショップのような店とは一線を画し「ストリートフードのように、自分のデザートまたはお菓子を食べてもらいたい」。

自由な視点で、カジュアルで親しみやすいパティスリーを作りたかったというヤン氏。注文後盛りつけるケーキ類は、テイクアウトはもちろんのこと、その場で食べることができます。

オープンキッチンのパティスリーというのも珍しいアイディアですよね。店内は焼き上がるタルトの香りが漂って、パン屋さんのような親しみあふれる空間。ラボ(工場)を併設したパティスリーは多いですが、制作過程をここまでオープンにしているパティスリーというのは非常に珍しいですよね。

f:id:kotorio:20170109035044p:plainマダガスカルバニラのミルフィー

f:id:kotorio:20170109035158p:plain宝石のようなイチゴのタルト

他にもスペシャリテのエクレア(moka-anis)は、コーヒーの味と香りを存分に活かし、こだわり抜いたコーヒー、Hyppolite COURTYの『L’Arbre à Café』とよく合います。

開店は朝8時。焼きたてのヴィエノワズリーと美味しいカフェで、一日を心地よく始めるパリジャンが後を絶ちません。

Yann Couvreur Pâtisserie 137 Avenue Parmentier 75010 Paris

日・火・水 8:00~19:00、木~土 8:00~20:00 月曜定休

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《今日のひとこと》お店のシンボルカラーのペパーミントグリーンの箱、モチーフであるキツネのイラストの包み紙。一味違うセンスに脱帽。