Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

Sherlock

Sherlock Holmes : un nouveau limier pour le XXIe siècle フランスでホームズ国際シンポジウム

ソルボンヌ大学のHPをふと見たら、先週~今週の月曜日までの1週間、なんとホームズ研究者らによる国際講演会が行われていた!!なんてMIssing!寝ぼけてた私のバカバカ! Université Sorbonne Nouvelle - Paris 3 - Sherlock Holmes : un nouveau limier p…

グラナダ版ホームズ第6シリーズ 第36話 The Adventure of the Three Gables 「三破風館」

56短編の51番目。1926年発表。事件簿収録作。大柄の黒人プロボクサーが突然221Bに押し入ってくる――差別表現問題で話題になってしまった作品。 いよいよグラナダ版も最終シリーズ、残すところあと7作品。ジェレミー・ブレッドは体力的にも精神的にもそうとう…

グラナダ版ホームズ長編:第35話The eligible Bachelor(The Adventure of the Noble Bachelor)『未婚の貴族』

正典のThe Adventure of the Noble Bachelor(独身の貴族)は56短編の10番目、ストランドマガジン1892年4月。第一短編集『ホームズの冒険』収録作。依頼者はサイモン卿。結婚式のさなか花嫁が姿を消す。グラナダ版は『The eligible Bachelor(未婚の貴族)』…

グラナダ版ホームズ長編:第34話 THE MASTER BLACKMAILER 『犯人は二人』 

正典は『The Adventure of Charles Augustus Milverton』恐喝王ミルバートン:の邦題。56短編のうち31番目、1904年3月ストランドマガジン。『ホームズの帰還』収録。グラナダファン『シリーズ一の傑作か?』の呼び声高い作品!その訳は・・・? ストーリーは…

グラナダ版ホームズ長編 第33話 The Adventure of the Sussex Vampire サセックスの吸血鬼

56短編の48番目。『事件簿』収録。正典では、依頼者はワトソンの旧友で事件は再婚した妻が自分の産んだ赤ん坊にかみついて血を吸ってる、という内容だったのに、グラナダ版、まさかのストーリー大変更!!期待しないで見てみたら、それが何と!誰に聞いても…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ 第32話 The Adventure of the Creeping Man『這う男』

56短編のうち47番目、「ストランド・マガジン」1923年3月号、『事件簿』掲載。シャーロキアン多くが認める、正典中最大のナンセンスストーリー!!依頼者は大学助手ベネット青年、事件は、上司プレスベリー教授の娘でもあり婚約者でもある部屋に不審な侵入者…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ第31話:The Adventure of the Illustrious Client『高名な依頼人』

56短編の50番目、ストランドマガジン1925年2・3月号。『事件簿』掲載。ある婚約を破談にしてくれと非常に高名な、非常に身分の高い」ある人物から依頼。 *物語冒頭、二人の衝撃トルコ風呂シーンから。正典で確認「二人とも大好き」(ワトソン、地の文で)と…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ第30話The Adventure of Shoscombe Old Place ショスコム荘

56短編小説の最後、『事件簿』収録作品。英「ストランド・マガジン」1927年4月号、コナンドイルが執筆した最後の作品。 依頼主はジョン・メイソン。ショスコム荘に住むロバート卿に雇われた調教主任。事件はそのロバート卿が・・・というところから始まる。…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ 第29話 The Problem of Thor Bridge 『ソア橋』

56短編小説の46番目作品。『事件簿』The Case-Book of Sherlock Holmes収録。「ソア」は北欧神話の雷神トールに由来する――という前置きはさておき、今作品は絶対に、ネタばれ厳禁モノ!!私的鑑賞記は星四つ★★★★、いやもう一個★!29話ともなるとホームズが好…

フランスのシャーロック・ホームズ協会 SSHF

入会してしまったので人知れず孤独に普及活動(笑) フランスのシャーロック·ホームズ協会(通称:SSHF) Tout l'univers de Sherlock Holmes et Conan Doyle - Société Sherlock Holmes de France (SSHF) は1993年設立。目的はまあ世界各国同様に、ホームズ…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ第28話・The Boscombe Valley Mystery ボスコム渓谷の惨劇

The Boscombe Valley Mystery『ボスコム谷の惨劇』。56ある短編小説のうち4番目。第一短編集『ホームズの冒険』にあるから最初にホームズワールドに踏み込んだ中でも印象深いお話。さてグラナダ版のジェレミー・ホームズでは第5シリーズとだいぶ後半になって…

グラナダ版ホームズ第5シリーズ 第27話 The Disappearance of Lady Frances Carfax『レディフランシスの失踪』

The Disappearance of Lady Frances Carfax『レディフランシスの失踪』56ある短編小説のうち42番目。1911年。『最後の挨拶』収録。貴夫人失踪に関連する、ちょっと悲しい結末のストーリー。舞台はベーカー街を離れて、ローザンヌ、モンペリエ、ドイツとまた…

グラナダ版ホームズ第4シリーズ26話:The hound of the Baskervilles『パスカヴィルの犬』

説明不要の名作長編、The hound of the Baskervilles『パスカヴィルの犬』。4作の長編中、正典ではこれのみ2部構成をとっていない。が難しいことはさておきまずはグラナダ版を楽しむことに。余談ですが、カンバーバッチ主演のBBC版は、UKアマゾンでDVD購入し…

グラナダ版ホームズ・第4シリーズ第25話:The Adventure of the Bruce-Partington Plans『ブルースパーティントン設計書』

The Adventure of the Bruce-Partington Plans、56ある短編小説のうち39番目。『最後の挨拶』収録。殺人~国家文書紛失スパイ事件。兄のマイクロフト『ギリシャ語通訳』に引き続き再び登場。舞台は「霧の立ち込めるロンドン」だ。 「こういう日にこそ虎がジ…

グラナダ版ホームズ:第4シリーズ 第24話 The Adventure of Wisteria Lodge『ウィステリア荘』

The Adventure of Wisteria Lodge『ウィステリア荘』。56ある短編小説のうち38番目。こちらも『最後の挨拶』収録。一言で言うと『THEスパニッシュ・復讐物語』。 依頼者:エクルズ氏。ストーリー:エクルズが『ウィステリア荘』に招待されたが翌朝、主人のガ…

グラナダ版ホームズ第4シリーズ:23話 The Adventure of the Devil's Foot 悪魔の足&おまけBGM

『The Adventure of the Devil's Foot』邦題:悪魔の足。56ある短編小説の40番目。His Last Bow『ホームズ最後の挨拶』収録作品。 正典では冒頭部分に「To his sombre and cynical spirit all popular applause was always abhorrent, and nothing amused hi…

グラナダ第4シリーズ Silver Blaze 白銀号事件 

56ある短編小説のうち13番目に発表された作品。「The Memoirs of Sherlock Holmes」(ホームズの思い出)に収録。通称「吠えなかった犬」事件(笑)ドイル自身はあまり競馬そのものには詳しくなかったんじゃ? 正典の出だしはこんな感じ。“I AM afraid, Wats…

崇高な道徳心 ――コナンドイル

The highest morality may prove also to be the highest wisdom when the half-told story comes to be finished. 物語の知られざる側面を明かすとき、 崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう。Arthur Conan Doyle

グラナダホームズ第20話 The Six Napoleons(六つのナポレオン)

実はこの回の見所レストレード警部。ドイル56短編小説中32番目の発表作品。 【ストーリー】ロンドンでナポレオンの石膏胸像が連続して壊される事件が発生。1つめ=ケニントン・ロードのモース・ハドソンの店に置いてあったもの。2つめ&3つめ=ハドソンの店…

グラナダ版ホームズ第3シリーズ19話:The Man with the Twisted Lip『もう一つの顔』

邦訳題は「唇のねじれた男」が一般的で、私もついうっかり。ドイル6番目の短編小説だが、うまい。 邦題「もう一つの顔」??ネタがばればれでは。Wiki先生によると「NHK基準に引っかかったか」変更したらしいとのこと。「曲がった男」ってのもあったけどさあ…

グラナダ版ホームズ第3シリーズ第18話/The Adventure of the Abbey Grange『修道院屋敷』

56ある短編小説のうち36番目に発表された作品。僧坊荘園(そうぼうしょうえん)とも日本訳でなっている作品があってまさか同一とは思わなかった(笑) 強盗達が飲み明かした3個のワイングラスがキー。ロンドンへと戻る汽車の中で、「ワインの澱が一つのグラ…

グラナダ版ホームズ・第3シリーズ 第16話/『第二の血痕』THE SECOND STAIN

外交文書紛失事件。同類に「海軍条約事件」もありました。私的にはこのタイプの「外交インテリジェンスもの」はツボ命中。歴史がらみの「国家を揺るがすレベル」こそ推理小説の醍醐味と、勝手に(笑) 【ストーリー要約】大英帝国首相と欧州担当大臣みずから…

グラナダ版ホームズ第3シリーズ第15話/The Adventure of the Priory School『プライオリ・スクール』

これだけみて何のことか分かった貴方は立派なシャーロキアン。『The Adventure of the Priory School』(邦題:プライオリ・スクール)で、グラナダ版第3シリーズ第2話目。これはホームズが書いた現場の見取り図だ。ネットでは英語で全文読めるサイトが幾つ…

断水とChrome問題:ホームズ『入院患者』『最後の事件』など――ホームズと紅茶 

住処がおととい、工事で朝から17時まで断水になるとのこと。急遽ペットボトルの水を一本買ってしのいだ。22時過ぎにやっと復旧。17時と思って夕食の水をあてにしてた人たちは困っただろう。 時には断水も、学生のころ、厳しい体育会時代を思い出していいか…

分析力と女ぎらい――英国紳士に学ぶ 『四つの署名』 グラナダ版:シャーロック・ホームズ

最近グラナダ版の「シャーロック・ホームズの冒険」を見ている。何故ならフランスにはここまでしっかりとして味わいのある推理小説が(単に私の肌に合わないだけなのかも知れないけど)ないから。手持ちのSH新潮文庫も限られているし。字幕でないのが残念だ…

女から幻影を奪うことは――A Case Of Identityより

『A Case Of Identity』(A.コナン・ドイルによる某短編小説)の締めの一文が分からず、調べまくってしまった。 (自分訳)「君はペルシャの詩人の言葉を覚えているか?虎児を得るには危険がある、女から幻影を奪おうとするにも、同じ危険があるってね。ハー…

あと戻りの推理 

異常なことというのは手掛かりにはなるがじゃまになることはない。一番重要なのは「あと戻りの推理」ができる能力だ。――と、歴史上、あの分野で世界でおそらく最も有名な、コンサルティングの彼は言う。 「これは実に有効で簡単な方法なんだが、世間じゃあま…