Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

Jean-Christophe Maillot ジャン・クリストフ・マイヨー 新作『じゃじゃ馬ならし」ボリショイバレエで初演

 ヤニス及びストリートジャズにうつつを抜かしている間、フランスバレエ界でも幾つかの動きが。フランスのみならず、欧州では各バレエ団、ほぼ本年度シーズンを終え、ダンサーたちはガラやワークショップ、つかの間のバカンスに入ったあたり。幾つかのカンパニーでは新年度へ向けダンサーの昇格が相次いで公式発表されている。要チェック。

 そんな中、モンテカルロ・バレエ団の振付家・芸術監督Jean-Christophe Maillotジャン・クリストフ・マイヨー(先月『白鳥』のパリ公演を見に行って衝撃を受けた)が今月初旬、新作「じゃじゃ馬ならし」をお国はロシア、ボリショイバレエ団で初演したというニュースが飛び込んできた。ソースはこちら、お膝元「Monacoinfo」(モナコインフォ)、まずは動画をご覧あれ。現代的、ちょっとユーモアセンス溢れるシェイクスピア。さすがマイヨー巨匠。


Jean-Christophe Maillot triomphe au Bolchoï - YouTube

 マイヨーのインタビュー部分から聞き取れたのは、7月4日に初演し、ダンスクラシックとコンテンポランの技術をふんだんに取り入れた非常にアミュザン(楽しげ)な作品に仕上がった、まずまず本日は成功を収めた、とのこと。曲はショスタコビッチなどを複数使った。珍しくコンタン(満足そう)な言葉と表情が伝わってくる。

 活字と然るべきソースで更に確認を、と思った所、フランス側サイトでは、AFP(通信社)経由の記事がエキスプレス(雑誌)で、それ以外の主要メディアでは報道ゼロ。まあ諸事情は察する。ロシア側でタス通信、ロシア通信社ノーボスチ(日本語サイトもあるが、当該記事は仏語版のみ)、RTLbe(初見)の仏語版サイトのほか、『Le Courrier de Russie』という隔週のモスクワ・サンクトペテルブルグの仏語コミュニティの宅配紙があり、そのサイトが最も詳しく伝え、本人のインタビューも取っていた。そちらを参考にすることにした。

http://www.lecourrierderussie.com/2014/07/jean-christophe-maillot-danseurs/

インタビューはとても興味深い。ディアギレフのバレエ・リュスに対する敬意、2013年1月のセルゲイ・フィーリン(ボリショイ監督)襲撃事件にも当然触れている。人間的なセルゲイは私(マイヨー)に、世界で一流の場を提供し共同作業を行う9週間をくれた、と言っている。その過程についても満足しているみたいだ。振付模様が動画でアップされている。ロシア語、でもマイヨーは英語。

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Жан-Кристоф Майо репетирует "Укрощение строптивой" / Rehearsing The ...

 最後に彼は「自分はパリ・オペラ座とは仕事を拒否し続けてきた。今でも断るけどね。でもボリショイは、私の眼で見て、世界最高のバレエ団の一つだ。古典は崇高であり、彼ら以上に美しいものはない。私は40年間ダンスの世界にいるが、ボリショイ、それは今もなお、神聖な神話です」。

 ノーボスチのフランス語版によると、彼の本拠地、フランスのモンテカルロでも本年中に公演予定だとのこと。サイトを見てみたが、現段階では2015年7月までのツアー予定は発表になっているものの、演目が「マイヨー振付」としか書かれていない個所が幾つか。たぶんそのうちのどこかに入るのだろう。Les Ballets de Monte-Carlo - SAISON 2014 コロンビア、アルゼンチンのツアーの後は2015年2月、Tokyoの文字もある。

 <さらに!ロシアの奇才「あのダンサー」衝撃のコンテ動画発見!!お楽しみに!>