Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

何故フランスは――その2:フランを捨てユーロに走った主導国なんでしょうか。

寒すぎます。部屋の中でコート着てカシミヤ着ても寒くて眠れない。今日薬局でもらったお釣りがあたらしい10ユーロ紙幣と硬貨だったので、そういやフランからユーロになって12年、ユーロ危機も乗り越えて、当時の仏サルコジ前大統領、頑張ってたじゃん、と思い出した。そんなわけで第2回のテーマは「なんでフランスってそんなにまでしてユーロ実現への道筋を付けたがったのか~~」みたいな、ちょいお堅いテーマでこの10年ちょいを振り返ってみるもありかな、と。欧州統合(EU)のカジ取り役だったフランスにとって、それはイコールだったわけだからね。

 ユーロという名称が正式採用されたのが95年。99年決済つかとして導入開始、2002年、私が社会人の仲間入りをした年から貨幣流通が始まったんです。

イメージとして

<ドイツ人>通貨マルクとの別れを泣いて悲しむ――さよなら、有難うマルク。君のことは忘れないよ。

<フランス人>何いってんの?マルク強かったのなんて、WWⅡのあと一瞬だけじゃん。フランなんてもっと長い歴史あるけど、何か?ウエルカム、ユーロ、万歳!!

――みたいな・・・。

 まあフランス人って、革命に恋に、物事が移り変わることに命捧げてきた人種だから、王政復古だの共和制だの、何か体制が変わるのがもう喜ばしくて仕方ないんだよね。

ではマジメに。

EU(欧州統合)のもとはと言えば、長いこと憎しみ合ってたこの仏独が仲良くしようぜということで、1951年にパリ条約っていうのを結んだのにまで遡っていい?

 ユーロの歴史はつまり、欧州統合の道のりと重なるわけで。最初は教科書なんかにも載っているように12カ国のEC(欧州共同体)ってやつだったんだよね。それがどんどん加盟国が増えて、EUに発展した。でも決して楽な道のりじゃなかったんだ。

 日本の政治家なんて、国会で野次飛ばすか居眠りしてるかのどっちかだけど、フランス人って基本議論好きだから、予定稿とか読んでないし、もうひたすら、徹夜で朝までしゃべくりまくってる。4時合意とか、6時終了とか(もちろん朝のよ)・・・止めてくれる・・・・??

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 さて2014年9月末から流通しだした新10ユーロ紙幣(右)ですが、オレンジ色が一層濃く鮮やかになり、目の不自由な人のための高度な技術がプラスされただけでなく、透かし、磁気テープと言った偽造防止テクがすごいんですわ。さいしょ見た時は「なにこれ、もしや偽札では・・・」と思ったけど、今じゃ昔の10ユーロ札が偽札に見えるほど(笑)

 フランス、これからもレピュブリック(共和国)としての主導権を、EU内で力強く引っ張って行けるのかなあ。こうした背景を踏まえ、対独関係を視野に入れつつ、今後見守って行きたい点ですね。