Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

パリの空の下・・・オムレツ考その2 文学的オムレツとフランスのキッシュ

 作家の村上春樹氏はオムレツ専用フライパンをもち、村上シェフという心の師をもつほどのオムレツ通だとエッセイで読んだ。村上作品を読むとオムレツが食べたくなると言われるほど、彼の小説にはオムレツの登場回数が多い。ノルウェイの森のワタナベくんが食べていたのはマッシュルームのオムレツだったし(付け合せはプチトマト)カフカではナカタさんがピーマンオムレツを、佐伯さんが野菜オムレツを作る。

 半分におりたたんだふわふわオムレツ、どこか私の好きな月にも似ている。

そんなわけで第2弾は「私がオムレツで埋もれ死ぬとき」--できればあったかいシアワセな思い出にくるまれて、バターを使わないオムレツの中で眠るように逝きたい。。。という現実味のない個人的妄想は置いといて。

いわゆる世間的に流通している「オムレツレシピ」ってこんなものがあるんですね。知らなかった。私が最後の晩餐で並んで欲しいオムレツとは、若干異なる・笑。まあ今後、なにかの小説のネタに使えるかも知れないしと淡い期待で書き残しておきます。一応世間一般常識(私に100%欠如しているもの)として学んでおくのも悪くないかと。

 そういえば以前、「たまご王国」というゆで卵だけの王国の物語を書いたのですが、鳴かず飛ばず仕舞いだった苦い経験が。基本、小説にはおいしいもの、読者の食欲をそそるものを登場させないと受けない。所詮小説はエンタメというこの世の中、ゆで卵だけの世界なんてストイックなストーリー、誰も手にとってくれませんね。当たり前か。


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 個人的には固形系より、とろとろとろけそ^^なプレーン何もかけないのがいいな。バターも無塩、控えめで。卵の本来の味だけ楽しみたい。

 スペインにはTortilla de patatasというオムレツ「トルティーヤ」があるよね。

Omelette à l'espagnole ou tortilla de patatas (facile, rapide) - Une recette CuisineAZ

 フランスの卵料理で外せないのは「キッシュ」でしょう。(Quiche)パイ生地(またはタルト生地)に卵液と具材を入れてオーブンで焼くアルザス・ロレーヌ地方の伝統料理で、フランスでは、家庭でもよく食べられています。具入りの卵焼きのような感じ?オムレツとは一線を画し、どちらかと言えば「お惣菜」カテゴリー。街のパン屋さんでも売っているところが多いんですよ。日本でもデパ地下なんかでキッシュ専門店をオープンさせたら結構イケるんじゃないかと。OLさんのお昼ターゲットにしても、逆に意外にもお年を召した方こそ喜んでもらえるかもしれない。栄養価も期待できるし。家庭のおばあちゃんの手作り風味がどことなく伝わってきそうな。

下記はキッシュ・ロレーヌの作り方のフランス語サイト。


Quiche Lorraine - Fiche recette illustrée - MeilleurduChef.com

 ああっ、懐かしい。昔、小学校の図書室で読破した「こまったさんシリーズ」!確か納豆オムレツが出てくるんだよね。あと好きなシリーズはサンドイッチ。巨大なサンドイッチが・・・あれ、今思えばフランスパンサンドだったんだよね。ーーー以上、『パリの空の下、オムレツ考』でした。