Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

美食の街「リヨン」の郷土料理をパリで味わう贅沢な2軒

 ミシュラン三ツ星「ルドワイヤン」の後となればどんな記事もかすんでしまいそうだけれど、となればフランスが誇る美食の街、真打ち!「リヨン」をご紹介するしかないでしょう!!三ツ星レストランが密集する歴史的激戦区です。

 ローヌ川流域のリヨンは、商業と交易で栄えた街。リヨンは美食の首都としてフランスのみならず、世界にその名を知られています。

 18世紀から労働者たちが通っているリヨンの典型的なレストランを『ブション』と言います。ブルジョワ料理の隣で誕生したこのブション、「乗合馬車の馬をわらの束でこする」という意。和気あいあいとした雰囲気で、テーブル席は少なく、リヨンあるいはボジョレーの料理を手軽に食べることのできる居酒屋感覚とでもいったらいいでしょうか。内装もチェックのテーブルクロスに布ナプキンなどごくシンプル。

 リヨンは食材に恵まれてはいるものの、庶民の料理は内臓類や、淡水魚がベースです。昔から、料理を担当するのはリヨンのおかみさんたちでした。豊富な肉製品と臓物料理がふんだんに使われます。ワインももちろん、ローヌ地方とボジョレー地方から。またこの国では何百と種類のあるチーズも、アルプスから直接山を下ってくるというとても恵まれた場所に位置します。ブレス鶏、シャロレーズ牛だって近隣の平野から。

 リヨン料理は高級レストランから庶民的なビストロまで、広く味わえるフレンチの極みなんですね。

ヌーヴェル・キュイジーヌ」と呼ばれる新しい革命をフレンチ料理界にもたらした時代の寵児ポール・ボキューズをはじめ、世界に名の知れた超一流シェフが育っているのもこの街。各国から料理修行に来る腕利きシェフが跡を絶たず、目と舌の確かな地元民とあっては、文句なしの「美食の町」です。

さてそんなリヨン出身の腕利きシェフによる、パリのお店といえばーーこちら2店をご紹介しましょう。

1)オ・リヨネ Aux Lyonnais 32, rue Saint-Marc, 75002 Paris, France

One place, one history

Black truffle warm winter dishes
Aux Lyonnais Restaurant Paris - A Bistro by Alain Ducasse

元祖フランス料理とも言える、クラッシクなフレンチがお手ごろ価格で味わえるお店。 ベーコンをのせたサラダ、リヨン風ソーセージの煮込みといった定番のリヨン料理から、川魚のすり身・クネルなど海の幸までクラッシクの真髄を味わえます。
1890年創業のビストロを、アラン・デュカスが再プロデュースしたという由緒あるレストランとして、フランス人からも人気の庶民派。 インテリアも、19世紀末のアール・ヌボーを思わせる。

2)パリのリヨン駅?? ル・トラン・ブルー

http://www.le-train-bleu.com/uk/  リは昔、駅に行くと美味しい有名レストランがあったそうな。その名残りとして今も健在なのが、パリ東部12区の「リヨン駅」構内にあるトラン・ブルー(ブルートレイン)。 駅が完成した20世紀初頭からある老舗です。シャンデリアが飾られフレスコ画が飾られた店内は「歴史的建造物」にも指定されており、当時の面影を感じるに十分な迫力。映画のセットみたいです。

リヨン駅は、もともとパリ、リヨン、マルセイユを結ぶパリでの終着駅として築かれた。そんなこともあって、この店の料理は、リヨン料理、南仏料理を中心とした古典的フレンチ。生フォワグラのポワレ、メインには羊肉のジゴ・ダニョー・ロティ、ホタテ貝のグリル、魚の姿焼きなど。 人気のトラン・ブルー・メニュは、100€前後。アラカルトなら70€前後の予算で。

ワインは、赤白ともに南フランスのローヌ河渓谷周辺のものがオススメです。 

格調高い装飾と、老舗の味を女優モードで楽しみたいならうってつけの場所、年中無休です。

 

あ、忘れていましたがリュック・ベッソン監督の映画『ニキータ』(1990)に出てきたお店じゃありませんか!ヒロインが殺し屋仕事をした豪華レストランですね。

バーラウンジも別で重厚感たっぷり。