Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

フィナンシェじゃだめだったんですか、プルーストさん(8) スペイン3月19日のお菓子『クレマカタラーナ』

 前回は西欧の果てポルトガルへとお付き合いくださったブログ読者の皆様、せっかくなので欧州のお隣りの国も幾つか覗いてみませんか?スペインです。紅茶に合いそうなこの国の伝統菓子といえば、真っ先に・・・ポルボロン

アンダルシアのクリスマス菓子。ポルボロン、と食べる前三回唱えると幸せになれるんだとか。お口の中でほろっと崩れる。

タルタ・デ・サンティアゴ

パステル・バスコは、フランス側ではガトー・バスクと呼ばれ、中にカスタードクリーム、あるいはさくらんぼジャムが入っていることが多い。

・・・あたりでしょうか。フランス→バターいっぱい ポルトガル→卵いっぱい、さて今回のスペインは・・・太陽、じゃなくて「アーモンド」いっぱい、です!

 スペイン産「マルコナアーモンド」といえば香りと質の良さでカリフォルニアと肩を並べる、世界でも最高種。スペインでは昔からこのアーモンドが上手に使われているお菓子が沢山。当シリーズには「焼き菓子」という縛りがあったはずですが、今回は少々イレギュラー。3月19日、聖ヨセフの日に食べられるというカタルーニャ地方の伝統菓子。

クレマカタラーナ

スペイン語:crema catalana)。クレマ・クレマーダ(Crema cremada)とも呼ばれる、焼きカスタード。フランスのクレームブリュレの祖先、という説があります。

 カスタードは卵黄・牛乳・小麦粉で、砂糖・オレンジの皮・シナモンで味付け。カスタードの上に砂糖をまぶしてバーナーでこげ色を付ける時に、冷やしたカスタードの表面に、カラメルの層ができるんですね。(写真左下)バーナーが開発される以前はこんな焼きごてを使っていたんだって(写真右下)

 

 違いといえばクレームブリュレが主にクリームと牛乳の両方を使うのに対して、クレマカタラーナは牛乳のみ使用。またクレームブリュレのように湯煎はしないそうです。あとイマージュ(画像)検索すると、必ずどれもこの茶色い器に入っているんですよね。ほろ苦い大人のカラメル味は、ミルクなし、ストレートのアッサムティーがあいそうです。

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 次回第9回、今度は海を渡って、大陸へと旅を続けましょう。