Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

食品ロス問題に取り組むパリの3団体をご紹介

「食品ロス」(まだ食べられるのに廃棄する食糧)はフランスで年間約700万トン。

2016年2月、全国のスーパーに「売れ残り食品を廃棄せず、慈善団体へ寄付すること」を義務づけた世界でも初めての法律が成立し話題を呼びましたが、その後どうなったのでしょうか?仏各紙でその後を調べてみました。

1)まずは「ル・シェノン・モンコン(Le Chaînon Manquant)」f:id:kotorio:20160702074737p:plainLutte anti-gaspi | Le Chainon Manquant 

余った食品を引き取り、福祉施設等へ提供するいわゆる「フードバンク」的団体。フードバンクでは瓶詰めなどの加工食品が主ですが、こちらは生鮮食品も扱います。

 公式サイトによれば、パリのレストラン、惣菜屋、パン屋、中・小型スーパーなどの協力店から売れ残った消費期限内の食品を保冷車で集め、必要とする人々に届けます。提携団体60、約5000人が恩恵を受けているそうです。実際、廃棄食品の中で最も割合が高いのは生鮮。一般家庭で捨てられる食品の半分が野菜や果物です。流通販売段階でも、形や傷、熟れすぎなどといった理由で破棄の対象になります。

2)「モワソン・ソリデール(Moissons solidaires)」

f:id:kotorio:20160702075603p:plain www.facebook.com/MoissonsSolidaires

毎週日曜、パリの3つの市場で、売れ残った果物や野菜を収集、朝市の終了時に希望者へ無料で提供する草の根団体。フェイスブックによると、例えばバスチーユの朝市で食材そのものを渡すだけでなく、それらを調理し、皆で一緒に食べる「ディスコ・スープ」というイベントなどが興味深い。仲良く料理する光景や音楽が、本当に楽しそう!

 3)「フリーガン・ポニー」

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 Freegan Pony ☞ Première cantine participative FreeganFreegan Pony

廃棄食材をベジタリアン料理に変えてしまう話題のフレンチレストラン。パリ近郊のランジス市場から売れ残り野菜や果物を引き取る。パリ北部の幹線道路高架下で、ベジタリアン「フルコースディナー」が繁盛しているというのだからびっくり。金〜月の週4日、シェフは日替わり。時には某有名シェフも。

 路上に捨てられたものから衣食住をまかなおう、という「反消費主義な“フリーガン”」思想。料理に値段はなく、客それぞれが支払える額を支払っていくそうです。

 このスペースは長年放置されていた倉庫でパリ市の所有。同団体が改装し、半年も経たぬ間に予約でひしめき合うレストランに。正式な賃貸借契約のため市と交渉中とか。

ーーこの機会に少しでも食品廃棄問題について、思いを巡らせてみませんか?