Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

パリのスターシェフ・噂のパティスリー「シリル・リニャック」

ガレットデロワでもご紹介したパリのトップシェフ、シリル・リニャックさん。テレビに本に引っ張りだこのシリルさん、1977年生まれで筆者と同い歳(念のため、面識はございません)。マクロン大統領とも同い歳。

大スターなのに「あ、中学の時同じクラスだった丸山くん」的な、南西訛りの飾らない人柄も、人気の秘訣かも。

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星付き含む3つのレストランを切り盛りする傍ら、フォションのシェフ・パティシエであったブノア・クヴランを迎え2011年に「パティスリー by シリル・リニャック」を11区シャロンヌ界隈にオープン。

実際に訪れたのは寒い冬の週末の午後。下町だけあって、近所の老婦人から観光客、バゲットを一本だけお使いに走ってきた小学生ーー気さくな店員さんとの風景は、まるで半世紀前から街に馴染んだ老舗のよう。

前衛傾向のあるパリのパティスリー界ですが、シリルさんは基本的にはトラディショナルを大切にしています。とはいえ、現代風アレンジもお得意。

オープン当時から変わらず看板商品として続く2点をご紹介しましょう。

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まずはマントン産のレモンが使われた四角いタルト・シトロン(La tarte citron)。9つの山に絞ったレモンクリーム、メレンゲホワイトチョコレートがポイント。香ばしい、強い酸味のレモンカスタードで「ライムを加えてあるんです」と店員さん。「パリで一番」と列に並ぶマダムも言っていました。

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「Equinoxe(分点)」という不思議な名前のケーキ。グレーのお菓子、見たことないかも。シェーブル(ヤギのチーズ)と言い聞かせ、いざ入刀式。なるほど、中身が何層にも「分かれて」いるのですね。スペキュロスの上にバニラクリーム、さらに塩バタークリームが包み込まれています。

他にも定番オリジナル商品として、キャラメルクリーム入りのプチシューが連結したパリ・ブレスト(le Paris-Brest)。伝統の型に少しのシリルさんテイストを加えおしゃれにアレンジされています。

シリルさんのお菓子の特徴は、見た目の斬新さと反比例した、素材のシンプルな味わい。すっとなじむクリームと生地。全体と甘みのバランスがうつくしい。

昨年は11歳年上のソフィー・マルソーとの熱愛発覚、ショコラ専門店オープンなど話題の渦中にあって、常に穏やかなシリルさん。今年も私たちにどんなサプライズを用意してくれているか目が離せません。

最後にショコラトリーの公式フィルム。1分半の短い映像ですが、パリの街並みとともにお楽しみください。

www.youtube.com

CYRIL LIGNAC – Chef étoilé – Site Officiel

La Pâtisserie by Cyril Lignac ル・パティスリー・バイ・シリル・リニャック

24 rue Paul Bert 75011 Paris 7:00 - 20:00 火〜日 月曜定休