Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

フロマージュ大戦争!(原題「La guerre des fromages qui puent 」)

8月に入りました、皆様、早くも夏のお疲れが出ていないでしょうか?

今週より、4年3ヶ月住んだパリを離れて、美食の街、そしてワインで名高いBordeauxよりお届けいたします、kotorioです。

さて、前回ご紹介したバターの回から、フランス5(国営放送)のドキュメンタリーにしばらくはまっていました。週末ごと、まとめて幾つか見ていたのですが、その中から今日はオススメをひとつ。フロマージュ=チーズの話題です。

http://www.valeursactuelles.com/sites/default/files/styles/image_article/public/fromage_afp.jpg?itok=UY9ArpBp

改めまして、当ブログはタイトルに「洋ナシとチーズの間」>フランス語の言い回しで食事がひと段落し「リラックスした頃に」(雑談でもしましょ)という意味でした。

 

フランスは、かの大統領にも「365以上ものフロマージュ(チーズ)がある国を統治するのは至難の技」、と言わしめたほどの経緯がありますよね。

https://jcdurbant.files.wordpress.com/2011/11/carte_fromage_lactalis_big2.jpg?w=450&h=467

フロマージュ作り、言語がわからなくても、良い構成のドキュメンタリーです。50分は少々長いと思いますので、最初の5分程度、風景を眺めるだけでも「ほうほう」と、うなづけることしきり。

番組趣旨は、フランスの美食文化の柱として欠かせないチーズの魅力や農家に迫ると思いきや、全然違います!タイトルにもあるように、近年、バクテリアや殺菌に敏感な北米消費者市場に占める、フランスチーズ企業の熾烈な戦いぶりを描いています。

12分ぐらいから始まるカマンベール対決は、見ているうちに思わず買いに走ってしまいたい衝動にかられます。皆様、ご覚悟のほどを。

http://idata.over-blog.com/0/51/65/79/FTV19/La-guerre-des-fromages-qui-puent.jpg

フランスの大学にはフロマージュ修士号があるそうです。アカデミックなフロマージュ、アートなフロマージュ、まさにフランスの柱、フロマージュ

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フロマージュにも旬があるのですね。夏はシェーブル(ヤギ)チーズが一番美味しい時期だそうです。シェーブルの独特の臭みが苦手、という、特に私たち、食べなれない日本人、多いと思います。アジア文化圏ではちょっと馴染みのない味ですよね。  

春はヤギの子供が生まれる季節で、母親ヤギは、春の若々しい草をたくさん食べて、豊富な乳を子に与えます。この乳牛で作られたフロマージュは一年のうちで最も美味しい。シェーブル店先に並びはじめる、曰く、フランスの短い夏の到来を意味するのですね。

 個人的には「バランセ」という不思議な円錐形の形のチーズをお勧めしたいのですが、クセがあって好き嫌いが出ると思います。そこでもう一つ、別のシェーブル「 セル・シュール・シェール」というAOC初獲得の山羊乳チーズをご紹介しますね。

生産地は多くの山羊乳フロマージュがが作られているロワール河流域。周りには、酸味の中和と水分吸収のためにポプラの木炭粉がまぶされているので、初めて見た時はびっくりするかも。

若めの時には、酸味が強め。3~4週間して熟成が進むと、表面に自然のカビがでて、薄灰色になります。酸味が弱まり、甘みが感じられた頃が食べごろになります。

毎年5月に行われるお祭で、かつて960kgの超巨大セル・シュール・シェールが「世界一大きなチーズ」として披露され、ギネスブックに登録されたとのことです。

ワインは同じ産地のサンセールの白、シノンの赤がいいかな、と思います。

http://www.order-cheese.com/images/cheese/00403-image.jpg

《今日のひとこと》

ブログを始めたばかりの頃のエッセイに書きました。小学校の頃先生に言われた「月はチーズでできている」ーーうん、きっとそうなんです。なんのチーズだろうなあ。

kotorio.hatenablog.com