Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

フランス・リムーザン地方「さくらんぼのクラフティー」

クラフティ(仏: clafoutis、オック語: clafotís)は、フランスのリムーザン地方の伝統菓子です。

日本でも、タルトにフルーツを敷きつめ、プリンみたいな生地を流すこの焼き菓子、お馴染みレシピですね。

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タルト型に生地を敷いて中にサクランボを並べ、卵、牛乳、生クリーム、砂糖、小麦粉を混ぜた生地で覆って焼き上げただけの、素朴なお菓子。

一言で「さんくらんぼカスタードプディング」ですね。

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19世紀頃からこの地方に伝わる「さくらんぼのクラフティー」。

中にさくらんぼをたっぷりと、また生地にも、さくらんぼのジュースを使って染み込ませています。焼き上がった時のさくらんぼ色のくぼみ、えくぼみたいで可愛い特徴ですよね。

リムーザン地方では、フレッシュなさくらんぼが出回るとそれは初夏の訪れ。

パティスリーに「クラフティー」が並び始める頃です。

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野生のブラック・チェリーや、リムーザン地方でしか見かけない「コレーズ県」のさくらんぼを使うのが本場のレシピ。

ブラックチェリー以外の果物を用いたものを「フロニャルド」と区別しますが、フランス全体でみると、そこまで厳密にこだわっていない気もしますね。

スモモラズベリー、、クランベリー、リンゴ、セイヨウスモモなど別の果物で代用し、異なる味わいのクラフィティー作りを楽しんでいるようです。

http://cestmamanquilafait.com/wordpress/wp-content/uploads/2015/07/mini-clafoutis-paul-bocuse-4.jpg クランベリーの一口クラフティー

クラフティーはおばあちゃんの数だけそれぞれの味があると言われるお菓子。

ラム酒、オー・ド・ヴィーで香りを付けるにも微妙な味わいの差が出ますし、さくらんぼの種類や、種を入れたままにするか抜くか、でも、だいぶ食感が変わってくる、面白いお菓子です。

家庭では、陶器に入れて焼くことが多いよう。そういえば、陶器で有名なリモージュもすぐ近くの街です。

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パティシエさんから聞いた、とっておきの「上手に焼ける魔法」ーーーこっそり読者の皆様だけに、お伝えしちゃいますね。

人差し指を真ん中に入れて「コピ・ルアック」と唱える・・・じゃなかった、

陶器の型に、予めバターを塗っておく事です!

水分の多いさくらんぼやアパレイユを流し入れる前にほんの少しだけ空焼きすることで、香ばしさが加わります。


タルト生地のベースはフランス語で「ブリゼ」生地と言って「もろく崩れる」という意味。一見固そうですが、お口の中で、ざくっと崩れる感じがなんともたまりません。

サクサクした食感と、さくらんぼの甘酸っぱさ、そしてバターの芳香なハーモニーをお楽しみください。ル・モンド紙のシェフ・シモンさんのレシピです。いつもお世話になります。

chefsimon.lemonde.fr

【kotorioからのひとこと】

オーガニックのバニラビーンズや、さくらんぼの蒸留酒「キルシュ」を香りづけに使ったりなど、レシピは無限大。あなただけのクラフティー、見つけてみてください!