Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

ヘンリー王子とメーガン妃のウエディングケーキを手がけた パティシエのクレア・プタックさん

王室伝統の「フルーツケーキ」ではなく、街のパティシエにケーキを依頼したことで

話題を呼んだ、ヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディング

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王室から注文を受け、一躍世界から注目を浴びたパティシエが、

クレア・プタック Claire Ptak さんです。

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イーストロンドンで小さなカフェ・ベーカリーを営む彼女。

クレアさんその人と、お菓子作りへの想い、今回のケーキに迫ってみたいと思います。

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今回の結婚式では、幾つかの点で王室の伝統を破り、歴史に刻まれました。

それはケーキのセレクトにも及びます。ロイヤルウエディングでは、これまで

アルコール漬けのドライフルーツとしっとりした食感のフルーツケーキが

慣例となっていました。保存可能で、多くのゲストたちはその場でいただかず、

お土産として持って帰っていました。

今回「バタースコッチのアイシングと牡丹とバラのデコレーションをほどこした、

エルダーフラワーとレモンのスポンジケーキと発表された時には、

お持ち帰りではなくその場で食べられる、ケーキだとみな驚いたのです。

ケーキ担当シェフについては幾つか噂がありましたが、町でちいさな店を経営する

クレアさんに白羽の矢があたったのも異例こと。

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クレアさんのお店「ヴァイオレット・ベーカリー Violet Bakery」は、

イーストロンドンの閑静な緑の中に佇む、どちらかといえば地域の人に愛されるお店。

「このような小さな個人店をお選びいただいて・・・心から感謝します」とコメント。

きっかけは、2015年に出版されたクレアさんによるレシピ本

「The Violet Bakery Cookbook」をメーガンさんが読んで気に入っていたことでした。

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メーガンさんは当時自身で主催していたライフスタイルサイト「The Tig」に載せる

インタービューのために、クレアさんにコンタクトを取っていたそうです。

そして今回、クレアさんは再びメーガンさんから、依頼の電話を受けました。

ケンジントン宮殿に来て、ウエディングケーキのデザインを何パターンか

 提案して欲しいと言われて。式の頃咲く花をベースに、プランを練り始めました」

材料は、エリザベス女王の別荘、サンドリンガム・ハウスから調達しました。

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さて、クレアさんの経歴ですが、実はメーガンさんと同じくカリフォルニア出身。

サンフランシスコ近くの町、インヴァネスで育ちました。母と祖母から料理を学び、

14歳で既に、週末にカフェやベーカリーで働き出していたそうです。

ミルズカレッジで映画を専攻していた学生時代、アメリカのベストレストランとして

知られるバークレー「シェパニーズ Chez Panisse」に衝撃を受けます。

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創業者はアリス・ウォーターズさん。1971年の開業以来、地元で採れた高品質食材を

使って、親しみやすいスタイルで、パーティーケーキを作っていたのです。

é¢é£ç»å Chez Panisse Restaurant | Reservations

「アリスはパリのソルボンヌで学び、帰国してからはアメリカの食事をもっと良くしなければ、と感じたそうです。彼女は私の師です」と、クレアさんは語っています。

それからロンドンに移住するまでの3年間、彼女の店で勉強をすることになりました。

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ロンドンにきた2005年当時、ホームシックを紛らわせるため、アメリカの伝統菓子、

カップケーキやバタースコッチ・ブロンディを焼き、露店を出すようになりました。

着色料ではなくフルーツピューレを使用し、「ヘルシーなケーキを作るパティシエ」

として、クレアさんの名は、次第に知られていくようになります。

2010年、ついに自身の店「ヴァイオレット」を開店、瞬く間に人気となりました。

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お店では、商品すべてを店内で製作する点を、開業当時から守り続けているそうです。

人気は、コルストン・バセット・スティルトンとニールズヤードのチェダーチーズ、

エシャロット、キムチを挟んだトーストサンドなどです。

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さて、バッキンガム宮殿ではケーキを仕上げるためのスペースが設けられていました。

「結婚式の時は輸送上のトラブルを防ぐため、現場で完成させるようにしています」。

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クレアさん自身が、当日着るドレスについては、お店の隣に住んでいた友人で、

ファッションデザイナーのシモーネ・ロシャさんにアドヴァイスを求めました。

「シモーネがドレスに施す刺繍はとても美しいです。ケーキにデコレーションする

 花に合わせたドレスを着れば素敵だって」

 * Simone  Simone Rochaさん公式サイト 

一方、バッキンガム宮殿でのケーキ作りを手伝っていた彼女のチームには、

英国ブランド、サンスペル Sunspel が服とエプロンを制作しました。

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「皆が想像しているような、料理人の白いコックコートを私たちは着ないのです。

 店は小さく、そのような雰囲気でもないですから」

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彼女とそのお店にとって、今回のロイヤルウエディングのケーキ担当は、

大変な重圧だったことでしょう。公式に発表されて以来、世界中からクレアさんの店に

問い合わせが殺到しました。

「でもとても小さな店なのでーーー皆様の期待外れでないといいのですけれどね」

Violet Cakes ヴィオレット 

47 Wilton Way, E8 3ED, London 020 7275 8360  8:00–6:00