Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

フレンチの神様ジョエル・ロブション氏 パリに日本酒「Dassaï (獺祭)パティスリー&レストラン」をオープン!

フレンチの巨匠ジョエル・ロブション氏と、山口県の旭酒造さんの日本酒「獺祭」がタッグを組んだ新コンセプトのレストラン「獺祭・ジョエル・ロブション」が、パリ8区にオープンしました。

なんと、Le Figaro紙が、一面トップで取り上げるという、大きな扱いです!
以下、勝手に翻訳しました。意訳入ってますが、お許しを。(元新聞記者)

www.lefigaro.fr

「ジャパン❤︎ラバーで知られるジョエル・ロブション氏。世界中にレストランを有し、その星の数は、合計27(うち7つが東京)と世界最多数のシェフです。

日本酒の「獺祭(だっさい)」の桜井会長をパートナーに、パリにマルチコンセプトの店をオープンしました。
赤・黒・白のカラーであしらわれた店内、入ってすぐがパンとパティスリー(ケーキなど)、奥にティー・サロンと獺祭バー、さらに上の階にレストラン。

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

30年来のロブションの右腕、エリック・ルシュノワール氏が指揮をとります。
パン・パティスリー部門では、サンドイッチ、サラダなど冷菜・温菜も揃い、いずれも手頃な価格。ロブションが育てる若手の一人で、日本と香港で人気のパティスリーを製作してきた、中村忠史シェフが担当しています。

é¢é£ç»å

完璧を求めるロブション氏、店のオープンに万全を期しています。

日本酒好きでも知られる氏は、パートナーの「獺祭」について語ると止まりません。
旭酒造は、世界的に有名な「獺祭 磨き二割三分」を造る蔵です。

山田錦という米粒を23%まで磨く(=獺祭 磨き二割三分の名前の由来)技術を使い、力強くてエレガント、余韻の深い日本酒がつくられます。

アジアへの傾倒の強いシェフを除き、日本酒とフレンチを組み合わせたレストランは、パリには見当たりません。この新店舗は、ロブション流の新たな切り口で、日本酒と料理のマリアージュを披露する場となるでしょう」

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

という訳で、早速行ってまいりました、8区のエリゼ宮近く、サントノレ通り。

一見、瀟洒な高級パティスリーのように見えますね。では中へ入ってみましょう。

é¢é£ç»å

うおおおおお。完全パティスリーではないですかっ。何気ないフランス伝統のケーキに見えますがーーーな、なんとこれらは、「獺祭」入りのケーキなんですよぉぉぉ!

例えば手前から二つ目の黄色い「Tarte au citron et yuzu」レモンとゆずのタルトは、獺祭のジュレが上にかかっています。

「サケ」感が主張しすぎておらず、レモンサワー的。ほんのりアルコール、柑橘類の酸味の引き立て役に。タルト生地はありえないレベルの丁寧さです。

作り手は、フィガロ紙にもあったように日本と香港で大成功を収めた中村シェフです。

ガラス越しのアトリエなので、サロンでケーキを頂きつつ、作業風景が見えます。

é¢é£ç»å

Mousse au chocolat blanc et Dassai(ホワイトチョコレートのムースケーキ)

ふわふわかるーいムース。獺祭の味はほのかに香る程度。ブラボー、シェフ!!

 ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

カロンやショコラも獺祭入り。最初のフロアなのに、ここはどこ?私は誰?状態。

é¢é£ç»å

美味しそうなヴィエノワズリー(甘いパン)類もあります。官庁街なので、ビジネスマンやエリゼ宮、大統領関係者がお買い求めになるかも!?マクロンくん、獺祭入りのマカロンはいかがかね?

奥の中1階に上がってみましょう。こちらがティーサロン。その場でケーキをいただけるだけでなく、12時から15時の間はランチタイム。お寿司と獺祭のマリアージュを楽しめるとか。そのお隣が獺祭のバーになっています。

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

バーでは、ほぼ全種類の獺祭が揃っています。海外でここまでの品揃えは完璧です。

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

獺祭どころかサケを知らないフランス人も、ランチやカフェがてら、獺祭のお味見をして、コロンブス並みの「新発見」!目覚めてリピートする方も多いそう。

獺祭バーでは日本からいらしているプロの日本酒ソムリエの方が説明をしてくれますので、フランス人でも在仏日本人でも、獺祭の奥深さを知り、楽しむことができます。

その上の階がレストランーー「獺祭」の櫻井会長とロブション氏。

é¢é£ç»å

フレンチの神様も御歳73歳。世界最多の星を持つ「空飛ぶシェフ」、5月31日も、山口県の獺祭本社にいらしたとか。

仏料理人のロブション氏、獺祭の本社を見学 :日本経済新聞

>>仏料理人のロブション氏、獺祭の本社を見学 ーー2018/5/31 19:21
 世界的なフランス料理人であるジョエル・ロブション氏が5月31日、日本酒「獺祭(だっさい)」の製造元である山口県岩国市の旭酒造本社を訪れた。同時に、パリに同社とコラボレーションして開設する複合レストラン「ダッサイ・ジョエル・ロブション」をグランドオープンすることを明らかにした。

é¢é£ç»å

 ロブション氏は旭酒造の桜井博志会長、一宏社長の案内で酒蔵の製造ラインやショップなどを視察。「近代的な工場の清潔さに驚いたが、中では職人たちが手仕事をしていた。そこに感銘を受けた」と語った。

 ダッサイ・ジョエル・ロブションはパリ中心部の3階建ての建物を改装。今回オープンする3階のレストランでは、ロブション氏が手掛ける日本酒と合うフランス料理が提供される。価格は日本円で2万~3万円程度となる見込み。4月から1階で酒かすを使ったチョコレートなどのスイーツやパンの販売店、2階ではバーが一部オープンしている。(日本経済新聞 

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

日本酒は日本の伝統やアイデンティティーと切っても切れない関係にありますよね。

フランス人のワインと同じように。フランス人にワインを選ぶような気軽な感覚で、獺祭を飲んでもらえたら最高ですが、海外市場では思うほど、簡単に行かないのが通常。

夏になると日本では冷えたビール、フランスではロゼやシャンパンがよく飲まれるようになります。しかし、日本酒はアルコール度数が高く、お冷やにしても、海外では、なかなか候補に挙がらないのが現実・・・。

パリでも和食が浸透してきてはいますが、日本酒を飲めるのは、日系レストランに限られます。ジョエル・ロブション氏と獺祭のコラボは、そんな日本酒の常識を打開する一歩になるのかもしれませんね。フランス料理ととっても合うサケ、という新しい発見ーーー

またひとつ、パリの空の下に星が輝くかも?

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ  Dassai Joël Robuchon(獺祭・ジョエル・ロブション

184 Rue du Faubourg Saint-Honoré 75008 paris

最寄り駅: Saint Philippe du Roule 日月定休 

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

【kotorioからのひとこと】

ロールケーキ、もう、ふんわふわでございました。もちろんこちらも獺祭入り。

中村シェフの謙虚で丁寧な仕事ぶりが、作品から伺えるようです。

星狙いではなく、あくまでカジュアルにお酒に親しむお店として存続していく模様。

でもね、だからとってあのサービスのヒドさはないでしょう・・・呆然。

ãjoel robuchonãdassaiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

La cuisine est un acte d’Amour , parce que nous l'expérimentons d'abord
à l'approbation de ceux susceptibles de la découvrir.
C'est pour ça , que la musique comme la peinture ,
comme tout ce qui est beau ,
est un Art exigeant qui suppose de notre côté ,
une régularité , une inquiétude qui n'est réconforté
que par le massage d'Amour qu'elle apporte. 

              Joël Robuchon                  

ーーー(訳)料理は愛から始まる芸術です。
  人を愛し、食材を愛すること。愛情は料理に現れます。
  私たちシェフが料理をするとき、まず想うこと。
  それは出来上がった料理をお客様が
  心より美味しそうに嬉しそうに召し上がってくださる姿です。
  絵画や映画など人の心を動かす全ての芸術がそうであるようにーーー

              ジョエル・ロブション